海外の大学院に出願するために必須の書類の一つに履歴書(CV/Resume)があります。

英語のCVなんて書いたことがないのでわからないなぁ。



そんな人は多いはず‼今回は合格したCVの実例をもとに解説します。
CV(Curriculum Vitae)はラテン語で「人生の行路」という意味です。
この記事は以下の方にお勧めです。
- 大学院留学に必要な合格できるCV作成のコツを知りたい方
- 海外の大学院に出願する予定の方



CVはいかにシンプルにすっきりな見た目で、ポイントを押さえて自分の魅力をアピールするかです!!
以下のポイントを押さえて合格できるCVを作成しましょう!
英語のCVの特徴
英語CVには決まった形式やレイアウトがない
日本の履歴書はフォーマットがありますが、英語の履歴書にはフォーマットがありません。
つまり書き手のセンスが問われます。今までのあなたの経歴やスキルなどを読み手にわかりやすく伝える必要があります。
大学院側は何千もの書類に目を通しますので、見にくい書類は印象を悪くします。



自由な書類であるからこそ難しいけど、以下に解説するポイントに気を付ければ合格できるCVが作成できるよ。
CVを書く時に気を付ける4つのポイント
1-2枚にシンプルな英語で記載する
枚数はA4、1-2枚にまとめる必要があります。
シンプルかつ簡潔な英語でまとめることで、読み手に見やすさ、わかりやすさの良い印象を与えます。



以下の英語の書き方のポイントをおさえましょう!
- a/an, theなどは省略する
- Iなどの人称代名詞は省略する
- 文章は動詞から開始する
a/an, theなどは省略する
a/an, theなどは省略しましょう。省略することで、簡潔な文章にすることができます。
ないと意味が通じない場合以外は省略すべきです。
「I(私は)」などの人称代名詞は省略する
短い文で伝えるために、I 、we 、they などの人称代名詞を使わずに記述します。
日本人のCVで見られる特徴として「I(私は)」が多用されることです。「I(私は)」を使う事で文章が長くなり、相手側には幼稚な印象を与える恐れがあります。
CVはあなたの事について書いたものです。「I(私は)」がなくてもあなたの事をいっていることはわかります。
× We increased number of births with health care worker present
◎ Increased number of births with health care worker present from 30% to 72%
文章は動詞から開始する
形容詞と動詞を駆使してわかりやすい文章にしましょう。
同じ形容詞・動詞を繰り返し使用するのは避けましょう。ボキャブラリーのなさを露呈することになります。
自己アピール度を高めるような形容詞・動詞を使用しましょう。
<有効な形容詞の一例>
形容詞は動詞を修飾し力強い文章にしてくれます。形容詞を適切に使う事でさらなるアピールが可能になります。
日本語 | 英語 |
---|---|
優れた | excellent |
誠実な | conscientious |
ずば抜けた | extraordinary |
協調性に富む | cooperative |
柔軟な | flexible |
工夫に富む | resourceful |
<有効な動詞の一例>
動詞を駆使して、スキルや経験、実績をアピールしましょう。強くポジティブな意味持つ動詞を使用することで、相手に良い印象を与えることができます。
日本語 | 英語 |
---|---|
達成した | achieved |
解決した | resolved |
遂行した | performed |
管理した | managed |
導入した | Introduced |
実施した | implemented |



現在実施している業務内容は「現在進行形」に、終了したものは「過去形」に統一しましょう。
箇条書きにて要点だけ記載する
簡潔に書くには箇条書きが有効です。
見た目もスッキリ、シンプルにするのも大切ですが、内容も要点をおさえながら簡潔に書く必要があります。
だらだら文章で書くと要点がわかりづらく、自己の一番の強みをアピールすることができません。
実績や功績は数値で具体的に表す
実績や功績を示すのに数値を使用するのはかなり有効です。数値をいれることで、説得力がある文章になります。
また数字は一般的にアラビア数字(1,2,3,4・・)を使用します。



日本語でも何をどれだけ良くしたか具体的な数値があった方がアピール力があがるよね。英語のCVも一緒だよ!
× Increased number of births with health care worker present
◎ Increased number of births with health care worker present from 30% to 72%
フォントはTimes New Roman か Centuryで統一
すっきりとしたシンプルな見やすいフォントを使用しましょう。Times New RomanやCenturyがお勧めです。
複雑なフォントは読みにくく、読み手があなたの大事なアピールポイントを見逃してしまう可能性があります。
最適なフォントサイズは、10~12pt(ポイント)を使用しましょう。
実例で解説!CVに盛り込むべき項目と書き方
実際に合格したCVは画像の通りです。サンプルの一例として、ご活用ください。



全体はこんな感じです。一個ずつ順番にポイントを解説していくよ。
①PERSONAL INFORMATION(個人情報)の書き方


まずは少し大きめなフォントで個人情報(氏名、住所、連絡先、電子メールアドレス)を記載します。PERSONAL INFORMATIONなど書く必要はなく、名前から初めてください。
住所の書き方
住所は日本語と反対の順番で記載します。部屋番号→建物名→番地→区名→市区町村→都道府県→国名→国の順番です。
電話番号の書き方
頭に国番号「+81」をつけ市外局番の最初の「0」を省略した電話番号で記載します。
②EDUCATION(学歴)の書き方


大学院留学の場合は、学歴を重視するため2番目に持ってきています。就職などが目的の場合は職歴が先になります。何の目的でCVを出すかによって重要項目が先に来ます。
学校名、場所、学位を記載します。新しい順番で記載します。最終学歴が大学以上であれば高校の学歴を書く必要はありません。
学位の書き方
- 大学院卒業(博士号):Doctor of~
- 大学院卒業(修士号):Master of ~
- 4年生大学卒業(学士号):Bachelor of ~
アピールポイントを盛り込む
ボランティアやインターンシップの経験があればアピールポイントになります。あなたがどんなことに興味あるのか、何に貢献してきたのか、アピールしたい内容があれば記載します。あなたが出願する専攻に合った内容にCVを合わせてアピールすることが大切です。
③PROFESSIONAL EXPERIENCE(職歴)の書き方




職歴も学歴と同様に新しい順番で記載します。仕事で貢献した内容を具体的に記載します。
会社名、在籍期間、肩書、職務の内容を記載します。
仕事で貢献したをアピールする
ポジティブな内容の動詞を駆使して貢献してきた内容をアピールしましょう。
小さなことでも構いません。後輩の指導を行った、リーダーをした等、何かしらの役割を担っているはずです。
具体的な数値を用いて、どれだけ改善されたのか、どのくらいの数を取り扱ったのか説明しましょう。CVの赤字の内容のように具体的数値で示すことで説得力が増します。



私は海外活動もアピールポイントとして盛り込んだよ。
④LICENSES/CERTIFICATION(資格やスキル)の書き方


自身が持っている専門資格、スキル等があれば書きましょう。
スペースが限られるので出願する専攻に関連する資格を記載しましょう。
⑤TRAINING (研修受講歴)の書き方





私自身、これだけトレーニングを受けたということをアピールするためにトレーニングや研修についても記載しました。
なくてもよい項目です。しかし、私は出願した専攻に関連したトレーニングを多く受けていたので、この項目を作成しました。
⑥PUBLICATIONS(出版物)の書き方


出版物がある場合は記載します。出版物が多い場合は学術論文、ジャーナル記事など分類して記載すると良いです。
書くときは、MLAまたはAPAのスタイルで統一して記載をしていきましょう。
最新の出版物から記載していきます。自分の名前を太字にするなどし、注目させましょう。
⑦INTERESTS


自分がどんな人物かを知ってもらうために、趣味などをいれても良いです。
私自身は、国際系の専攻であったため、多くの国を旅行したことをアピールしたかったので趣味の項目を入れました。
必須項目ではありませんのでプラスになると思ったら入れましょう。



海外旅行を多くしている=異文化の生活等には問題ない=留学生活もうまくやれると判断してもらえると思ったから入れたよ!
書き終えたら校正ポイント
書き終えたら以下の項目にそってチェックしましょう。
- スペルミスや文法の誤りがないか
- 個人情報は正確であるか
- 職歴や学歴など新しいものから書かれているか
- フォントやフォントサイズは統一されているか
- 文章は動詞から開始されており、同じ動詞を繰り返し使っていないか
- 自分の魅力をアピールできる内容になっているか
自身でチェックしたら必ず何度も見直し、繰り返し編集してください。そしてもう完璧だ!と思ったら
経験豊富なプロフェッショナルに添削を依頼することをお勧めします。
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まとめ
CVはあなたのこれまでの功績や経歴をアピールする書類です。
CVには決まったレイアウトがありませんので、あなたのセンスが光ります。一目見て見やすいCVになるように全体のデザインを心掛けましょう。
書くときに気を付けるポイントは4つあります。
- 1-2枚でシンプルな英語で記載する
- 箇条書きで要点だけをまとめる
- 実績や功績は具体的な数値を用いて書く
- フォントやサイズを統一する
書き終えたら、必ず何度も自分の魅力をアピールできている内容になっているかを繰り返し確認し、修正しましょう。
そして必ずプロに添削






大学院側は魅力的な人物に来てもらいたいはず!自分がどれだけ魅力かアピールして合格を勝ち取ろう!