私は数年前、イギリスに大学院留学をしていました。大学院留学をしていたというと多くの人に

英語はペラペラなんだ?もともと得意だったんでしょ?
と言われることがあります。しかし実際は。。。。



ちがーう!!めちゃくちゃ苦手で未だにコンプレックスだ!
が本音です!!英語は勉強するほど、うまく話せず、英語への苦手意識は上がっていきました。特に入学に必要なIELTSの英語試験でも、スピーキングは一番点数が低く、英語を話すことにかなりコンプレックスを抱いていました。
今回は英語が苦手な私がどのような方法で海外大学院を卒業したかについて紹介していきたいと思います。
この記事は以下の方にお勧めです。
- 留学中で授業についていけないと困っている方
- 留学をこれからする予定で英語に不安がある方
授業は必ずレコーダーで録音する


授業を何度も復習する
すべての授業をレコーダーで録音していました。そして、家で聞き取れなかった部分を繰り返し聞いて、復習をしていきました。
初めの頃は、わかるまで何度も何度も録音した音声を聞き直しました。それを繰り返す内に、先生のイントネーションのくせなどに慣れて、家で録音した内容を聞き直す回数もどんどん減っていきました。
録音したデータは自分の資産になる
授業を録音する意味は、授業についていけないからという理由の他に、
データは学びの資産になる
からです。
お金をかけてせっかく留学にきているのです。授業一つ一つが自分の資産ですので、資料とともに音声データも残しておくといつでも復習が出来ますね。
予習を必ず行ってから授業に臨む


大量の宿題にかかる時間を把握する
大学院は大量の宿題がでます。授業までに資料を読んでくるように言われますが、その量が膨大なのです。資料は大体論文であるため、専門用語も多用されています。
ネイティブが1時で読み終える宿題を、私は3時間かかかっていました!
それを計算してすべての予習が終わるように時間管理をしていました。
まずは自分が論文読むのにかかる時間などを把握すると勉強の予定が立てやすくなります。
予習を行うと授業が理解しやすい
授業前に必ず予習を行いました。予習のメリットは多数あります。
事前に関連論文を多数読む為、使用される専門用語を授業前にチェックすることができます。先生が授業で使用した時に調べていると時間がありませんし、講義を聞くのに集中できないためです。
また予習を行う事で、授業で先生が説明する内容の理解がしやすくなります。



予習がしっかりすれば先生が言っていることが聞き取りやすくなるよ!!
プレゼンテーションは繰り返し練習をする


成績評価方法でプレゼンテーションは多くある
成績評価の方法としてプレゼンテーションは一般的です。成績評価にプレゼンテーションがない専攻はほぼありません。
多くの場合が〇分以内で課題の内容をプレゼンテーションをして、その後質問に答えるという形式が多いです。



プレゼンテーション試験はスピーキングが下手な日本人にとって不利だね
分かりやすいビジュアル要素で勝負する
話すのが苦手ならスライドの見た目と内容で勝負です!
私は仕事柄、スライドを作成して人前で発表する経験は多くありませんでした。そこで分かりやすいスライド作りからまず勉強しました。
以下の内容をスライドを作る時に意識しました。
- スライド内容はシンプルにする
- 相手に読ませない、見て理解する内容を意識する
- 画像やアニメーションを駆使して一番伝えたいことを強調する
- 配色は一定のルールを用いて使用する



わかりやすいスライドは私の下手な英語をカバーしてくれたよ
あえてプレゼンテーションで話す内容の原稿を作成しない
原稿を作成してそれを読むのは成績評価が悪くなりますし、海外ではタブーです。プレゼンテーションの仕方も評価の内容に含まれます。
私は自分を追い込むために、あえて原稿を作成しませんでした。
作成すると読みたくなるし、すべてを丸暗記して忘れてしまった時に焦るからです。
まず何を伝えたいかを内容を考えます。そして何度も何度も何度も繰り返し自分の言葉で言えるよう何日も前から練習をします。
初めは全然時間通りにスムーズに話せなくても大丈夫です。練習を繰り返していくと、自分の言葉で説明できるプレゼンテーションに近づいていきます。
本番は緊張して実力が発揮できないことが多いかもしれません。そのため事前はこれだけやったんだから大丈夫!という自信がもてるまで何度も何度も練習を繰り返しました。



プレゼン練習を録音して、自分で聞くと、修正部分がわかりやすく客観的に評価ができるよ。
想定される質問を事前に考える
多くのプレゼンテーション試験の場合、質問時間も用意されています。
事前にありとあらゆる質問を想定してそれに答える練習も何度も何度も繰り返しました。
もちろん、想定外の質問もありますが、多くの場合は想定内で用意した答えを上手くつなぎながら乗り越えることができました。それができるくらいの多くの質問を事前に想定して取り組みました。
レポートの添削はネイティブや業者に頼む


レポートは数週間かけて書き上げる
大学院ではレポート課題も多く存在します。
留学するまで、英語のアカデミックなレポートは一度も書いたことありませんでした。
看護師をやってると仕事でもレポート書く事なんて少ないですよね?正直一番初めのレポートは、どう書いていいのか全く分からず絶望でした。
まずは英語のレポートの書き方を自分で調べて勉強しました。そして多くのレポートは、リサーチも必要とするため、論文を読むのにも時間がかかります。
ネイティブが1週間で仕上げるレポートを私は1カ月かかって書き上げました。自分が課題にかかる時間を予測して前もって、早めにレポートに取り組んでいました。



読むのも、書くのもネイティブより3倍以上の時間がかかるから大変!
誤字脱字の添削は業者を使用する
文法間違いや誤字脱字は減点の対象になるため、英語に自信がない私は、ネイティブに誤字脱字等の添削をお願いしていました。
レポート課題を早く取り組む理由に、添削してもらうからということもあります。
私はオンライン英会話で知り合ったネイティブにお金を払って添削を依頼していました。
添削サービスの特徴は以下の通りです。
- 文字数によって値段が異なる
- 依頼日数は早いほど値段が高い
- 可能なら同じ分野が得意な方に依頼する方が専門用語の使い方などチェックしてもらえる



ノンネイティブの友達は、英語添削サービスを利用している人が多かったよ。


一緒に学ぶ同級生と仲良くなる


授業で理解できなかった時は同級生に教えてもらう
一緒に授業を受けている同級生は、仲間です。授業でわからないこと等は、授業後に同級生に聞きまくっていました。
私が通っていた大学院は多国籍で比較的ノンネイティブが多く在籍していました。特にアフリカ出身の友人達は、国からの奨学金で留学している人が多く、皆優秀でした。そして土地柄苦労してきたためか、とても紳士で協力的で丁寧に教えてくれました。
お互い持っている情報を交換したり、宿題をみてもらったりとても助けられました。
「持つべきものは友」との言葉の意味を痛感しました。



お互い助け合って一緒に苦労を乗り越えた仲間は大切な宝物です。
まとめ
英語での授業はかなり大変です。ネイティブと同じ時間だけ課題と向き合っているのでは、ノンネイティブが負けるのは当たり前です。
英語が苦手でも時間をかけて真剣に取り組めば、卒業できます。
予習や復習はかなり時間がかかるため、平日は帰宅から寝るまでは、お風呂と食事以外はずっと勉強をしていました。平日できなかった分は、週末やっていました。
ネイティブの友人はバイトなども結構してましたが、英語が苦手な私にはそんな余裕は1ミリもありませんでした。長期休暇は旅行などにも行きましたが、それ以外はずっと勉強に向き合った1年間でした。
今回は私なりに課題や授業を乗り換えた方法を紹介しました。留学で困っている方のヒントになれば嬉しいです。



英語が苦手でも、努力すれば必ず卒業できます‼そして、苦労を乗り越えた経験は自分の自信にもつながるよ!

