最近ではかなり国際協力活動は身近なものになっています。
私の経験からも国際協力をしたいと思っている、興味を持っている看護師は多いです。
看護師免許をもっているとボランティアなどにも参加しやすく、国際協力に参加しやすいメリットがあります。

看護師免許があるって有利ってことかな?



看護師免許があると国際協力をするにはかなり有利だよ。
この記事は以下の方にお勧めです。
- 看護師免許が国際協力に有利である理由を知りたい方
- 看護師免許をとろうか迷っている方
緊急支援と開発援助で活きる看護師免許


国際協力をするには大きく2種類の援助方法に分かれます。
- 緊急援助
- 開発援助
緊急援助とは?
緊急援助とは自然災害(洪水,台風,地震,火山噴火,感染症等)及び人為的災害(爆発,火事、戦争等)など大規模な災害が発生したときに行う「人道支援」のことを指します。
緊急援助のためには、チームとして派遣されることが多いです。
など多くのチームが人道支援のために派遣されます。人道支援を行う際に、医療は欠かせない分野になります。
当然看護師の免許を持っていると、上記のチームのメンバーとして採用されやすくなります。



緊急支援は1~2週間派遣が多く、3カ月以内であることが多いよ。
開発援助とは?
世界の平和と安定のため、開発途上国の社会・経済の開発を支援し、医療や環境問題の解決を目的に行うことを指します。
国際社会である現在は、発展途上国の問題は世界規模であり、先進国は発展途上国を援助する義務があります。
援助が必要な発展途上国は医療体制が整っていないことが殆どで、医療保険分野の需要はかなり多いです。
特に女性・子供などが多い途上国では、助産や小児看護はとても需要があります。また感染症も多く、感染についての知識を有している看護師はかなり有利です。



開発援助は数年かけて援助をしていくため、派遣も半年~であることが多いよ。
看護師免許が国際協力に有利である理由3選


医療保健分野の国際協力は世界ではメジャーである
国際協力には以下のような様々な分野があります。(外務省:開発協力参考資料より)
- 教育
- 医療・保健
- 水と衛生
- 運輸
- 通信
- エネルギー
- 農林水産
- 環境
- 防災・災害復興
- ジャンダー平等案件
- 麻薬対策
- 対人地雷問題
多岐に渡る職業の人達が国際協力に参加し活動しています。
日本の政府開発援助(ODA)はインフラやエネルギー分野に対する支援が多いのですが、世界の中では保健分野に力を注いでいる国が多いです。
また最優先すべき分野としては、「保健」が最も支持(18.5%)を集めており、注目されております。(日本国際交流センター資料参照)
特に母子保健、エイズ、コロナ等の感染症、プライマリケアなどは最優先すべき項目と考えれており、緊急援助でも開発援助でも医療・保健衛生分野は欠かせないため看護師免許があるとかなり有利です。
幅広い選択肢を持つ事ができる
看護師は、国際協力の分野で最も必要とされる職種の一つです。国際協力をする上での看護師の役割は多くあります。
緊急援助では医療チームの一員として働く事が多いです。医師の診療介助、患者のトリアージ、診療環境の整備と管理、感染予防とまん延防止、栄養相談など、多くの役割があります。
開発援助では、病院だけでなく、学校、保健所など地域で幅広く活動し保健・衛生・医療サービスの向上のために貢献します。
国際協力のプロジェクトは多くあり、様々なNGOが看護師を募集しています。内容によって、自分の得意分野など選択して応募することができます。


国際協力をやめた時に看護免許が威力を発揮する
仕事をやめて国際協力に参加する方が多くいます。そして国際協力活動終えて、日本に戻ってきた時に、一番大変なのが次の職を探すことです。就職活動に時間がかかる事も珍しいことではありません。
そのため青年海外協力隊などのように、社会復帰費用の手当がでることがあります。
しかし、看護師免許をもっていると再就職がしやすいという大きなメリットがあります。
どこの病院も看護師不足であることが多く、看護師免許を持っていれば、免許を持っていない人と比べるとかなり再就職がしやすいです。



国際協力をやめた時にも看護師免許って役立つんだね。



免許があると次の職のことを心配せず国際協力に参加できるね!
まとめ
国際協力は緊急援助と開発援助の2つにわけることが出来ますが、看護師はどちらのフェーズでもなくてはならない職種の一つです。
そして看護師免許があると国際協力をするのにかなり役に立ちます。
- 医療保健分野の国際協力は世界ではメジャーであるため参加しやすい
- 医療保健分野での活動は幅広い選択肢を持つ事ができる
- 国際協力活動をやめた時に看護師免許が再就職に役立つ
もちろん保健師・助産師があるとさらに選択肢も増え有利に活動することができます。
国際協力に興味があり方はぜひ看護師になることも考えてみてはいかがでしょうか。