最近は大学院をめざす看護師も多くなってきました。
不思議と臨床を経験すると、もっと専門的な勉強がしたい、と思うものです。

大学院いくなら日本と海外どちらが良い?



私は凄く迷ったけどメリットを考慮して大学院留学を目指したよ。
この記事は以下の方にお勧めです。
- 日本と海外の大学院の違いについて知りたい
- 大学院留学のメリットとデメリットについて知りたい
自己紹介に私が大学院留学をめざした理由も記載していますので、お時間ある方は読んでみてください。
日本と海外の大学院の違いは?


日本と海外の大学院ではシステムが違います。
まず日本の大学院はほとんどが4月~始まりますが、海外では9月~はじまるところが多いです。また日本では修士号を取るのに2年必要ですが、海外では1年で修士号取得なところもあります。
1年で修士号を取るとなると、インターンシップや夏季休暇などはほとんどないためとても忙しくなります。



なるほど、海外だと短期間で修士とれちゃうのは魅力的だね。



日本の大学院では資格がとれるのが魅力的だよ。
日本の大学院では専門性を深めて資格がとれるのが魅力
日本の大学院では看護職に専門性を持たせる資格が取得ができるコースが多く存在します。
看護師をしていて日本の大学院に行きたいと思う人は、大きく以下の2通りに分かれます。
- 専門の資格を取りたい人
- 研究をして専門分野を深めたい人
専門性を高めて資格を取りたい方は日本の大学院への進学がおすすめです。
日本には専門看護師の資格があります。専門看護師になるには以下の条件を看護協会が定めています。
- 看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること
- 実務研修が通算5年以上あり、うち3年間以上は専門看護分野の実務研修であること
また、大学院で助産師資格を取得できるコースも多くできているため、助産師になるために大学院に行く人もいます。
海外の大学院は、キャリア重視の実践的なスキルを身につけれるのが魅力
海外の大学院を選ぶ人には、資格を習得したいというよりは、専門分野を深めたいという人がほとんどです。
とくに海外で働いてキャリアップしていきたいと希望している人は、海外の大学院は、キャリア重視の実践的なスキルを身につける場として最適です。



大学院留学のメリットは沢山あるので以下にまとめたよ。
大学院留学のメリット


選択肢が広く専門性を極めることが出来る
大学院留学をめざすと、世界中の大学の専攻が選択肢となります。
単に日本内から専攻を選ぶのと世界の大学の中から選ぶのとでは選択肢の母体数が違います。海外の大学の中からより自分に合った専攻を選ぶことができます。また海外には日本にはない専攻があるなど選択肢の幅も広がります。
英語力が身につく
海外の大学院ですので、もちろんすべての授業は英語で行われます。まさに英語漬けの生活になります。英語を日常的に使ってかつ専門分野を勉強することができるので、専門分野の英語にも強くなります。
留学で身についた英語力は、海外で働くときにとても役に立ちます。
大学院で磨かれる英語力は4技能すべてです。
- Reading:教科書・論文を読む
- Listening:講義を聴く
- Writing:論文やレポートを書く
- Speaking:ディスカッション・プレゼンをする
転職・就職するのに有利
海外の大学院で学位を得たという経歴は就職や転職に大きく影響します。専門性が高い場合、海外での就職を視野に入れることもできます。
海外の大学院を卒業した=英語力の証明となるため、病院だけでなく看護師として企業で働く場合にもかなり魅力的な人材としてみられるでしょう。
また国際医療救援等に興味があり、国連職員などを目指している方は修士以上の学歴を求められます。


アカデミックな力が身につく
海外の大学院では以下の能力が爆発的に向上します。
- 論理的・批判的能力
- プレゼンテーション能力
- ディスカッション能力
- 主体性
1. 理論的・批判的能力
大学院では山ほどの論文を読む事になります。私自身も、休みの日も、学校が終わってからも大量の論文を読むのにかなりの時間を費やしました。
ただ読むだけではなく、「クリティカルクリーディング=批判的に読むこと」を求められます。論理的な思考をもって資料がどのように、何を論じているのかを分析する能力が必要となります。
レポートを書くときも論理的に書いてあるかがとても重要な評価点ともなります。
2. プレゼンテーション能力
授業の評価はレポートとプレゼンテーションが殆どです。プレゼンテーションを多数こなすことで下記の能力を得ることが出来ます。
- 情報を的確に組み立てる構成力
- 情報を的確に伝える説得力
- 資料をわかりやす作る表現力
プレゼン能力は就職してからもかなり役立つスキルの一つですので、大学院で学べる意義は高いです。
3. ディスカッション能力
大学院の授業の中でグループワークなど、ディスカッションをすることが多くあります。テーマ(課題)に対する結論を学生同士で話し合い、発表するというスタイルが多いです。
ディスカッションを経験していくと以下の能力が向上します。
- 自主性
- 協調性
- 傾聴力
- コミュニケーション能力



私も意見を言うのが苦手だったけどかなり鍛えられたよ。
4. 主体性
大学院留学を家族を連れてする方は少ないです。ほとんどの方が一人で行くため、家族や友人と離れるので頼れるのは自分ひとりです。
知らない環境で生活をはじめ、学校のルールもわからず、自分から行動しないと解決できないことばかりです。自ら行動し問題を解決していくと、徐々に異文化に慣れ学校生活が快適になる頃には、主体性が身についています。
国際交友関係が広がる
多くの友人を得て国際的なネットワークを作れるというのは、留学において最大のメリットです。日本では決して得られないネットワークです。
同じ志をもった友人か世界中にいる、そんな心強いことはありません。
特に留学生を多く受け入れている専攻では国際色豊かです。異文化も多数学ぶこともできます。
そして、卒業してからも、彼らから世界中の情報を得られることができるのです。



持ちよりパーティーでは様々な国の料理が食べれたりすごく楽しかったよ。
大学院留学のデメリット


留学費用が高い
海外留学は費用が高いです。学費、生活費、渡航費等を全て用意する必要があります。
日本ではバイトしながら大学院をしている学生も多いのですが、海外留学生はバイトをしている人のが少ないのが現状です。
国によっては週〇時間までと時間制限があったり、条件付きで働けるところもあります。
私は、アルバイトはせずにすべて貯金で賄いました。なぜなら
学業に忙しくて働けない、学業に集中したい
が一番の理由でした。



奨学金とかもあるって聞いたけどどうかな?



奨学金はあるけど狭き門なんだよ。
大学院留学のための奨学金等もありますが、日本と比べて機会が少ないのが現状です。機会が少ない上に応募が多数で競争率がとても高いです。奨学金が得られるのは1-2名などととても狭き門です。また社会人経験〇年や年齢制限もあります。
私も数個の奨学金に応募しましたが、選考に漏れてしまい結局自費留学となりました。
家族や友人と頻回に会えない
当然ながら、海外で生活をするため、頻回に家族、恋人、友人と直接会うことができません。家族に何かあった時、、、冠婚葬祭などの有事の際に、すぐに駆け付けることができないのは大きなデメリットと言えます。
しかし、現在はインターネットがどこでも安く使える時代ですので、日本にいる大切な人達と気軽に連絡を取り合うことが可能です。とても便利な良い時代になりました。
私も海外留学した時は、大切な人達とは頻回に連絡をとれていたため、海外で孤独や寂しさを感じることはありませんでした。
まとめ
大学院に行きたいと思った時に、ぜひ海外の大学院も選択肢の一つとして入れてみてください。
- 選択肢が広く専門性を極めることができる
- 英語が身につく
- 転職・就職するのに有利
- アカデミックな力が身につく
- 国際交友関係が広がる
大学院留学という経験は自己成長の機会となります。



